梱包。アルミプラス では梱包は最後の仕上げと思って行っています。僕自身もそうですが、物が届いて、乱雑な梱包ですとその商品自体の価値が下がってしまうと考えてしまうためです。輸送の際の事故は勿論ですが、箱を開き、ワクワクしながら商品を見てもらうまでが、仕事と考えています。
アルミプラスのふろくZ
アルミ部品の個人向け機械加工オンラインショップのアルミプラスの店長が書きとめているアルミものづくり情報日誌です。アルミネタ、実際のものづくり、その日に起きた出来事や今気に入っている物、本などを徒然に書きとめています。
2020年10月8日木曜日
2020年10月1日木曜日
試作のはなし
試作のはなし。
私たちの業界では製作に関して、試作、量産という区分があります。試作ですと1~2個、量産ですと小ロット、中ロットなどがあります。(そういえば大ロットって聞いたことがないような。)弊社のような小さな工場ですと主に試作、小ロットくらいまでの対応しかできません。
試作というと皆さん、どんなイメージをお持ちでしょうか?僕のイメージはプラスチックの試作のイメージが強いです。試作には一般的にはデザインモデル、ワーキングモデルなどがありますが、デザインモデル(主に形状確認のモデル)の場合、ABSなどを削りだして製作するものが多く、3DCAD/CAMの普及がしたころは、数多くこうした加工をする業者さんがいらっしゃった気がします。弊社が3DCAD/CAMを導入した20年ほど前に、色々と指導頂いた方も主にABSを加工する業者さんでした。その頃は、ちょうどブラウン管のテレビから、液晶テレビに変わっていく時期で、その業者さんは液晶テレビの外観を製作されていました。その仕事を拝見し、ワクワクしていたのをよく覚えております。このデザインモデルも切削から3Dプリンターに変わり、大分、業者さんが減ったようです。3DCAD/CAMを教わった方もそれに伴い、廃業されました。非常にいい腕をお持ちでしたので、残念でした。
さて、アルミプラスでの話をさせていただきますと、加工の個数は1部品あたり1個での注文が多いです。この点からいいますと試作的な色が強いと思います。よく、オーダーメイドの加工品を量産の価格と比べてしまうお客様がいらっしゃいますが、一般的に流通しているパーツは製作している桁が全く違い、1個製作する場合の手間は異なります。よく、「削り出しで製作した○○」などというものがありますが、価格をみると材料代で終わったしまうというものもあったりします。材料を大量に入荷することで価格を下げているわけで、これと比べれてしまうと、たまったものではありません。また、1個といっても、作りながら改良したりしますので、最低でも2個くらいは製作をしていますので、材料代だけでも違うんですよね。加工の時間もそれなりにかかります。こうしたことを少しでもわかって頂きたいのですが、なかなか伝えられず、何か良い方法はないか日頃考えております。
2020年9月19日土曜日
作図のはなし
作図のはなし。
作図をするようになったのはいつ頃だったか?、小学校の頃だと思います。三角定規とコンパスで色々な図を描くのが僕は好きでした。コンパスで交差する円パターンで布に刺繍をしたり、一番安いマブチモーターを買って、ファンと組み合わせて扇風機をつくったり。そのときは、まず、作図をしていました。作るよりもこの作図の作業の方が好きだった気がします。方眼紙をつかって色々な図を描いて、少し大人になった気分でした。
この仕事をはじめたころはまだ、CAD/CAMも高価で、CNCプログラムも手で書いて組んでいました。工具の軌跡を調べるのに作図をしたりもしていました。今はCAD/CAMがあるので、こうした作業はおこなっていませんが、ちょっとしたものを作るときはまず、完成品をデッサンして作図を行い、不具合などをCADで直して製作しています。
個人のお客様で、「手書きでもいいですか?」というお問い合わせをよく頂きますが、もちろん良いんです。寸法さえ分かれば、加工ができます。CADの存在が個人の方にはちょっとハードルを高くしているような気がします。複雑なものであれば、CADの有用性はあるかと思いますが、簡易的な形状のものであれば必要ありません。CADの習得に時間がかかり、作りたいものを形にできないのは勿体ないです。その辺りは、お話を伺いながらサポートをさせて頂きます。
皆さまも久しぶりに三角定規やコンパスをつかって、作図をしてみませんか?
2020年9月18日金曜日
個人向けのはなし
2020年9月17日木曜日
ゲージのはなし
アルミプラスの場合、加工毎に寸法の測定を行ってチェックを行っています。その時に必要になるのが、ゲージ類です。その場面場面で、使うゲージも違います。まずは、ノギスで測定を行い、高い精度穴H7などの場合は栓ゲージを使用します。
こちらが一般的な栓ゲージ19mmのH7です。H7は0~+0.021までの範囲の穴になります。
写真左側がゼロですので、まずこちらが穴に入らないといけません。入ったことをかくにんしたら、次に右側のほうを挿入して入らないことを確認します。これが入ってしますと不良品になってしまいます。+0.021なんで、良いのではと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、栓の箇所が+0.021なので、これが入ってしまうと+0.021よりも大きい穴という判断になりNGなんです。
2020年9月16日水曜日
Apple純正ライトニングケーブル保護カバー
家では家族合わせて3台のiPhone(それぞれ別の機種)があるのですが、ここ数年ちょっと困ったことがありました。それがこれ。
こちらiPhoneを購入するとついてくる純正のライトニングケーブル(Lightning to USB)、iPhoneやiPadで充電するときに使用するケーブルになります。充電や抜き差しをしていると劣化するらしく、特に抜く際は先端の白い端子の箇所ではなく、線をもって抜くことが多いようで、写真のように根元から劣化していくようです。
みんなもそうなのかなと思い、検索してみると結構同じ症状の方がいらっしゃるようで、樹脂製のカバーも販売されていることがわかりました。でも、ちょっとチープなような気がしており、ならば、アルミの削り出しで自分で作ってみようと思い、構想を立ててみました。iPhoneの筐体もアルミの削り出しで製作されているものですので、相性はバッチリのはずです。(iPhoneX,11proはステンレスの削り出し)製作の際の条件は、「あまり大きなものにしないこと」、「カバーをもってケーブルを抜き差しできること」、「切削の魅力を見せること」です。
まず、うちにあるライトニングケーブルを8本ほど採寸したんですが、思ったよりもケーブル端子部分の精度が悪く、まず、最初につまづきました。恐らく、ロットによって個体差があるのかと思います。現行で、単体のライトニングケーブルは3,4年ほどまえのものに比べると精度が上がっている気がします。一応、大幅に超えているものは参考までにして、図面化してみました。それがこちら。
ケーブルを2枚の板で挟み込み裏からねじでとめる方式を考えました。厚みがかなり薄くなる箇所があり、加工時の心配事になりましたが、「あまりおおきなものにしないこと」という条件からはずれてしまうため、こちらは現行のほとんどのiPhoneの厚みよりも薄いものにしました。(現行のiPhoneは7mm以上あります。)
サイズ的には厚み7mm幅はライトニングケーブルのライトニング端子反対側のUSB端子とほぼ同じ幅です。
できたのがこちら。
それほど深くないですが、手で持ちやすいようにくぼみをつけてみました。雷マークも。裏は皿ねじでとめてあります。
iPhone7、iPad mini4に接続した様子です。真ん中の写真は色味の関係でちょっと変わってしまいしましたが、iPad mini4の忠実に色の再現ができています。
製作して色々問題点がわかりましたので、それを反映させて次回また製作をしてみようと思います。
2019年11月10日日曜日
プラ板チョッパー用直角ガイド(A7075)
ご使用のご感想
「 荷物の受け取りの報告が遅くなり申し訳ございません。昨日開封しまして、中身に問題がないことも確認が済んでおります
新潟県 K様 *頂きましたご感想の掲載はお客様より承諾を得ております。
アルミプラスでは工作に使う治具製作もしております。
治具製作ならアルミ加工のアルミプラス。