2020年9月19日土曜日

作図のはなし

 作図のはなし。
 作図をするようになったのはいつ頃だったか?、小学校の頃だと思います。三角定規とコンパスで色々な図を描くのが僕は好きでした。コンパスで交差する円パターンで布に刺繍をしたり、一番安いマブチモーターを買って、ファンと組み合わせて扇風機をつくったり。そのときは、まず、作図をしていました。作るよりもこの作図の作業の方が好きだった気がします。方眼紙をつかって色々な図を描いて、少し大人になった気分でした。

 この仕事をはじめたころはまだ、CAD/CAMも高価で、CNCプログラムも手で書いて組んでいました。工具の軌跡を調べるのに作図をしたりもしていました。今はCAD/CAMがあるので、こうした作業はおこなっていませんが、ちょっとしたものを作るときはまず、完成品をデッサンして作図を行い、不具合などをCADで直して製作しています。

 個人のお客様で、「手書きでもいいですか?」というお問い合わせをよく頂きますが、もちろん良いんです。寸法さえ分かれば、加工ができます。CADの存在が個人の方にはちょっとハードルを高くしているような気がします。複雑なものであれば、CADの有用性はあるかと思いますが、簡易的な形状のものであれば必要ありません。CADの習得に時間がかかり、作りたいものを形にできないのは勿体ないです。その辺りは、お話を伺いながらサポートをさせて頂きます。

 皆さまも久しぶりに三角定規やコンパスをつかって、作図をしてみませんか?

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