2018年12月6日木曜日

アルミプラスの加工材-A5052(板材)

 アルミプラスで加工している材料をご紹介します。今回はA5052板です。A5052は弊社のようなフライス機械加工では一番ポピュラーな材料になります。アルミプラスで最も加工の多い材料です。A5000系はアルミにマグネシウムを添加した合金、非熱処理系の材料になります。A5052は中程度の強度ですが、耐食性、成形加工性、溶接性もよい材料です。コストもおそらくA6063の次に安価な材料になりますが、切り売りをしてもらえるので、数が多くなければ断然こちらが安い材料になります。
A5052板



 このA5052は板厚のバリエーションの多さが特徴的です。他の材料ではないような板厚もラインナップされています。たとえば薄板ですと0.4,0.5,0.6,0.8など、主にプレスなどで使われる板厚があり、厚板ですと、通常15mm以上は5mm刻みになるのですが、16,18,22などあります。このラインナップを見ても材料の汎用性が分かるかと思います。
 この材料、もう一つ特徴的なのは高精度材という材料製造各社でブランドとして出しているものがあります。板厚や平坦度など精度を高めて、板厚のそのまま状態でも使えるというもので、通常はない傷保障などもあります。材料に傷なんてあったら不味いでしょと思う方もいらっしゃるかと思いますが、結構、これはあるもので、材料によっては、削り出すことが前提なので、傷の保証はしてもらえないものもあります。かといって、乱雑に扱われているかといえばそうでもなく、板材はA7075を除けば保護ビニールが張られています。少しそれてしまいましたが、この高精度材、白銅ですとYH52、日本軽金属ですとハイプレート、神戸製鋼ですとアルハイスというのがあります。
アルハイス
こちらが神戸材の高精度材アルハイスです。
こちらは通常材のアルジェイド(神戸材)
写真をよく見ると三角の矢印が左右にあると思います。これはロール目を示しています。これを基準にして長手ロールか短手ロールを選択して材料を切断しています。
弊社では1~3mmまでは日本軽金属の材料、4mm以上は神戸材を使用しています。

四角い板を削って色々なものを作ります。 A5052のアルミ加工のアルミプラス。

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