2018年12月28日金曜日

エンドミルのはなし。

エンドミルのはなし。
アルミプラスではフライス加工という加工方法で加工を行っています。これは固定した材料に対して、回転する刃で削り出す方法です。フライス盤は英語ではmilling machine(ミリングマシン)と呼ばれています。
一般的に金属加工の工具といえばドリルを思い浮かべるのではないでしょうか?ドリルは先端が尖っていますが、このエンドミルはちょっと違います。
ご覧のように端まで刃があります。刃が端まであるんでエンドミルと呼ばれているそうです。写真のものはアルミ専用のエンドミルで、刃の角度が独特です。この刃ではこんな加工ができます。溝加工と段付け加工。

こちらは外形加工と切欠き加工

こちらはポケット加工
ポケット加工は厚み分を削れば周り肉を残した窓にもなります。
これが窓があるような加工です。
エンドミルでの加工(フライス加工)で、設計する方が最も注意しないといけいないことだったりします。
 良く図面でコーナーが直角の窓加工のご依頼を頂きます。これはオーディオパーツなんかで多いのですが、エンドミルを使った加工では工具が円形なので、長方形の形状の窓はできません。閉じた多角形のそれぞれのコーナーには使用する工具の半径分の円が残るためです。板金加工やレザー、ワイヤーカットなどであれば四角の窓ができますが、削り出しではこのような理由でできません。毎月、一件くらいはこの説明をしていまが、作り方まで知っている方はそんなにいないので、仕方のないことだと思っています。
 設計の本でもこのことが書いていないのが多いですが、あるとき、「額縁加工に注意」という記載のものを見つけました。正に額縁加工(四角窓)です。こういうのを見ると妙に感動してしまいます。
 ほかにもエンドミルは形状がありますが、また、別の機会に。

エンドミルを使って加工をしているアルミ加工のアルミプラス

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