2018年12月19日水曜日

アルミプラスの加工材-A6061(板材)

 アルミプラスで加工している材料をご紹介します。今回はA6061板です。A6061はそれほど弊社では加工は行いませんが、個人的にはアルミの中でも好きな材料です。20年ほど前に某電気会社の宇宙開発の材料として支給され加工を行っていました。その際は支給材一つ一つにシートナンバーが記載されておりました。その頃は宇宙と聞いただけでテンションが上がってしまいましたが、今では自転車等のフレームによく使われて、子供の乗っている自転車にもこのA6061が使用されていました。従来、A6061は車両や航空機部品などの構造材として使われてきました。今では半導体製造装置や一般機械部品、治具などにも使われています。
 A6061は6000番系のアルミでアルミ-マグネシウムーシリコン系の合金で、以前ご紹介したA6063とは兄弟ですが、その機械的強度は大きく異なります。耐食性が高く、熱処理系の板材の中ではアルマイト性も良いです。(A6063は棒材)
入荷した切り板の状態のA6061。弊社に入ってくる材料は茶色のビニールが貼られています。

ビニールを取った状態。
近くで見るとこのような状態。
厚板になるとどうしても写真のように表面がぼこぼこになっています。熱処理系の材料はこれが顕著で板厚もバラバラなことが多いです。ですので、基本、図面の板厚があってもその上の材料を用意して 両面を削って表面を整えます。板厚がバラバラの場合はバイスで固定する時にパカパカという感じで浮いた箇所が発生し、その後の寸法だしが大変になります。ですので、面倒でもこの作業を挟むことで、精度の高いパーツを作ることができます。それと、ビニールが貼ってあっても結構表面が綺麗ではないんです。特に薄板(3mm)のものだと、そのまま使うこともあるので、このあたり、もう少し、製造や切り売りの段階で改善してもらうと有難いのですが。
表面を削った状態(A6061)
 
弊社ではA6061は日本軽金属の材料を使用しています。

四角い板を削って色々なものを作ります。 A6061のアルミ加工のアルミプラス。

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